パソコンの動作が遅い・重いと感じたことはありませんか?作業効率が低下し、ストレスがたまる原因にもなります。しかし、その原因はさまざまで、適切に対処すればパソコンのパフォーマンスを回復させることが可能です。今回は、パソコン修理のプロが、動作が遅い・重い原因とその解消方法を詳しく解説します。
1. メモリ不足
パソコンの動作が遅い原因として最も多いのが「メモリ不足」です。メモリ(RAM)は、パソコンが作業を行うための一時的な記憶領域であり、これが不足すると処理速度が低下します。
解消方法
- タスクマネージャーでメモリ使用量を確認
Windowsの場合、Ctrl + Shift + Escキーを押してタスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」タブでメモリ使用量を確認します。使用率が常に90%以上の場合、メモリ不足が疑われます。 - メモリの増設
メモリが不足している場合は、物理的にメモリを増設することをおすすめします。ノートパソコンやデスクトップによって対応するメモリの種類が異なるため、専門業者に相談するのが安心です。
2. ストレージの容量不足
HDDやSSDといったストレージの空き容量が少ないと、パソコンの動作が重くなることがあります。特にHDDの場合、空き容量が10%を切ると顕著に速度が低下します。
解消方法
- 不要なファイルやプログラムの削除
使用していないアプリケーションやファイルを削除し、ストレージの空き容量を確保します。 - SSDへの換装
HDDを使用している場合、SSDに換装することで大幅に速度が向上します。SSDはHDDに比べて読み書き速度が速く、パソコンの起動時間やアプリケーションの動作が格段に速くなります。
3. バックグラウンドで動作するプログラムが多い
パソコン起動時に自動で起動するプログラムが多いと、メモリやCPUを消費し、動作が重くなる原因になります。
解消方法
- スタートアッププログラムの無効化
Windowsの場合、タスクマネージャーの「スタートアップ」タブで、不要なプログラムを無効にします。これにより、起動時の負荷を軽減できます。 - バックグラウンドアプリの停止
設定アプリから「プライバシー」→「バックグラウンドアプリ」を開き、不要なアプリの動作を停止します。
4. ウイルスやマルウェアの感染
ウイルスやマルウェアに感染していると、パソコンのリソースを不正に使用され、動作が重くなることがあります。
解消方法
- セキュリティソフトでのスキャン
信頼できるセキュリティソフトを使用して、パソコン全体をスキャンし、ウイルスやマルウェアを除去します。 - OSのアップデート
セキュリティホールを修正するために、OSを最新の状態に保つことが重要です。
5. ハードウェアの老朽化
パソコンのハードウェアが古くなると、最新のソフトウェアやOSに対応できず、動作が遅くなることがあります。
解消方法
- パーツの交換
CPUやグラフィックボードなどの主要パーツを交換することで、パフォーマンスを向上させることができます。ただし、ノートパソコンの場合は交換が難しい場合もあるため、専門業者に相談することをおすすめします。 - 新しいパソコンへの買い替え
ハードウェアが大幅に老朽化している場合、新しいパソコンへの買い替えを検討することも一つの選択肢です。
6. システムファイルの破損やレジストリの不具合
Windowsのシステムファイルが破損していたり、レジストリに不具合があると、パソコンの動作が遅くなることがあります。
解消方法
- システムファイルチェック(SFC)の実行
コマンドプロンプトを管理者権限で開き、「sfc /scannow」と入力してシステムファイルの修復を行います。 - レジストリの最適化
レジストリの不具合を修復するために、信頼できるレジストリクリーナーを使用するか、専門業者に依頼します。
7. 熱暴走によるパフォーマンス低下
パソコン内部にほこりがたまっていたり、冷却ファンが正常に動作していないと、熱暴走が発生し、パフォーマンスが低下することがあります。
解消方法
- 内部の清掃
パソコン内部にたまったほこりをエアダスターなどで除去し、冷却効率を向上させます。 - 冷却ファンの点検・交換
冷却ファンが正常に動作していない場合、交換が必要です。特にノートパソコンの場合は、内部構造が複雑なため、専門業者に依頼するのが安心です。
まとめ
パソコンの動作が遅い・重い原因は多岐にわたりますが、適切な対処を行うことでパフォーマンスを回復させることが可能です。しかし、自分で解決できない場合や、ハードウェアの交換が必要な場合は、パソコン修理の専門業者に相談することをおすすめします。当社では、お客様のパソコンの状態に合わせた最適な修理プランを提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください!